第一子 緊急帝王切開 出産レポ

妊娠
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突然やってきた

2/14  私が暑くて脱ぎ捨てた靴下が、床にそのままになっているという事で、主人に指摘をされ喧嘩勃発

 

(今思えば私が悪いんだけど、当時は大きいお腹での生活は本当に苦しくて、床のものを拾うなんて到底出来なかった・・・

指摘しないで拾って洗濯機の中入れておいてよ~・・・とさえ思っていた笑)

 

喧嘩中、何やら胎動が激しくなった気がする・・・と感じていたが、気にせず仲直りしないまま私は先に就寝。

 

(この時点で夫婦喧嘩を聞いた赤ちゃんが、仲直りしないとダメだよ~と伝えてくれているんだと感じる笑)

2/15    夜中の2時に破水

お手洗いをしに行き、さて寝ようかな~とまたベッドに腰掛けようとした瞬間!下着がジワ~っと濡れた気がした。

 

あれ?と思いまたお手洗いに行き、下着を取り替える。

呑気にまた寝ようかな~と思ったら、またジワ~っと下着が濡れた。

 

まさかこれは・・・破水?

はたまた多量な尿もれ!?匂いを確認したところ無臭だったためおそらく前期破水だと悟る。

 

すぐに病院に電話し状況説明。

きっと破水だね!という事で陣痛タクシーにも電話!

通常だと陣痛が来て子宮口が全開になってから破水するのだが、先に破水してしまった

予定日の一週間前である。

 

そこからはやる事がたくさん!いっそいで破水用の尿もれパッド?を下着に装着。

急に戦が始まってしまった私は行くぞ!と意気込むために主人におにぎりを買ってきてもらう。(いつくるかわからないから腐らせちゃうから買いだめはできなかった)

 

2時半過ぎ自宅にタクシーが到着。

 

夜中にすみませんと運転手さんに思いながらも、運転手さんも慣れた感じですんなりエスコートしてくれた。

破水しているため、タクシーに乗り込む時も歩くたびにドバドバと羊水が漏れる。

 

陣痛タクシーだから羊水で座席が汚れても弁償とかはないのだが、あまりの洪水感にバスタオルを妊婦自らお股に当て歩行。

 

徒歩5分の距離にある病院だが陣痛タクシーを登録していて良かったと本気で思った。

 

 

ここから長い戦いになるとは知らず(喧嘩したことはもう忘れている)

主人の『頑張ってね。』という声かけに『は~い』とひらひらと脱力気味に手を振り、しばしお別れ。

しばしのお別れではない事はこの時予想もしていなかった。

もっと別れを惜しんでいれば良かったと、後々思う。

 

破水しているので病室ではなく陣痛室での待機。

陣痛はまだ来ていないのだが、破水しているので何かあっても大丈夫なように『分娩室の隣』『陣痛室』に通された。

 

この流れでてくるものは羊水なのかをチェックするために、破水チェック棒をいれる。

リトマス試験紙のような感じで羊水だと色が変わるらしい。色が変わったので破水だね!という事でついに来たかと気合が入った。

 

破水してしまうと赤ちゃんを守っている卵膜が破けてしまっているため感染症にかかりやすくなる。

それを防ぐために抗生物質を点滴で投与。

破水した場合でもすぐに陣痛が来ると思っていたが、すぐに来るわけではないらしい。

 

24時間以内に陣痛が来なければ陣痛促進剤を投与する場合もある。

今日はまだ夜中だし、ぐっすり寝てね!と言い助産師さんは去っていった。

 

しかしここは『分娩室の隣』『陣痛室』

隣の分娩室では現在お産真っ只中の妊婦さんが代わる代わる叫んでいる。

天井がつながっているため仕切りなんてものはなく、声がダダ漏れの状態・・・。

 

頑張る声なのだが、その悲鳴はこれからお産を控えている私の気合いややる気を徐々にすり減らし、いつのまにかただならぬ恐怖に変わっていた。

 

翌朝7時。助産師さんから陣痛促進剤の説明をされる

笑顔で『眠れた?』との問いに『全く眠れませんでした』と苦笑いで即答の私。

『破水しているからこの部屋から出ないで安静にしていてね!』

ベッドとトイレのみの個室でアマゾンプライムを見ながら丸1日過ごした。

 

もちろん本日も分娩室から叫び声が丸聞こえである。その声にビビりながらも心の中では妊婦さんを全力で応援していた。

 

夕方、本日陣痛が来なかった為

『明日から促進剤するよ!』と、

陣痛促進剤・子宮口を広げるバルーンの承諾書にサインをした。

承諾書にサインをするたびに自分は生きて帰ってこられるのだろうか?と思ってしまう。

 

仕事を終えた主人から差し入れが病棟に届く。

コロナ禍なので、会う事は出来ないが親族のみ着替えなどのお届けものはOK。

 

中に入っていたお手紙を読み、『よし!頑張るぞ!リラックス!』とまた気合いをいれた。

 

昨晩眠れませんでした。と助産師さんに訴えたおかげで睡眠薬を出してくれて、23時~7時まで眠りにつく。

2/16

 

ついに陣痛促進剤を投与する日が来た。

破水してから30時間経過している。

子宮口の開きを良くするためにまず始めにバルーンを入れる。

  

8時になったら内診するよ!と聞いていたので『内診ね~』と思っていたが、あっという間にいきなりバルーンをいれられた。

 

内診ってそういうことだったんだ・・・ただ子宮口チェックするだけかと思った、心の中で思ったが、

あっという間にバルーン終えられたからまぁいいか!とプラスに解釈。

 

バルーンは痛いと聞いていたがさすがに不意打ちだったため、痛みを感じず終了できた。

 

9時から陣痛促進剤開始

まずは微量からスタートし、徐々に量を増やして陣痛を促していく。  

生理痛のような不定期感覚の痛みが出て来た。

まだ携帯をいじる余裕はある。

 

11時ごろ 陣痛が10分間隔になる

その後ますます陣痛は強くなり、促進剤も様子を見ながら徐々に増やしていく。

 

正直、もうやめて!!!と悲鳴をあげたい所だが、促進剤を投与しなければお産が進まないので、泣きながら助産師さんにただただ苦しみを訴えていた。

 

15時ごろ 陣痛が1.2分間隔になる。

生理痛×1000倍の痛みが子宮に来る。

子宮を怪物の手でエグられるような間隔だ。

 

生理痛が比較的重い日もあるのでいけるかな?と思っていたが、比べ物にならない痛み

 

1、2分間隔でやって来る陣痛に、やられながらも呼吸に集中!気を紛らわせるが気がまぎれるわけがない。

けど呼吸に集中することで、陣痛の痛みを少しは軽減できた。

 

隣の部屋にいた方は同じ時間に促進剤をスタートさせ、スピード出産で15時には赤ちゃんが産まれていた。

おめでとうございます!!!と思いながらも、

私はいつまで続くの?泣泣泣

と弱気になる。

 

1、2分間隔の陣痛を17時までたえるも子宮口が2センチから開かず、促進剤がなくなってしまい明日にし切り直しに。

 

点滴が終わってもまだ陣痛は続き、21時ごろには一定間隔の陣痛が治る。

今日生まれなかった・・・明日もまた促進剤・・・。

痛いよ~怖いよ~と大の大人が子供のように怯えていた。

 

痛みが想像以上すぎで、今まで仕事で悩んだりしたことがあったけど、

仕事の方が何千倍も楽だと感じた。

 

この日も睡眠薬を飲むが、気が張ってなかなか寝付けず不定期で起こる陣痛の度に目を覚ました。

2/17

なかなか寝付けず疲れが翌朝にも残っていた。

7時に触診。昨夜と変わらず子宮口はまだ指2本分。

 

 

朝9時から陣痛促進剤スタート

点滴量最大まで投与するが、点滴がなくなってしまい15時には終わってまた明日へ仕切り直し。

 

昨日は陣痛間隔が1.2分間隔までいったのに、

本日は3.4分間隔の陣痛で終了。

 

といっても陣痛の痛みは本当に痛い。

例えるならば

お腹の中を刃物でグルグルかき回されているような痛み

ハンマーで殴られて腰が砕けるような痛み

本当にそうなのだ。泣

 

 

こちらの画像でもわかるとうり

陣痛レベルを図で表すとこんな感じ

指を切断する痛みと、同じ痛みなのだ・・・。

 

陣痛中、痛みは人の心まで弱くするのだと何度も体感。

 

心で負けたらダメなのはわかっているのだが本当に、本当にキツすぎて、頑張れないよ・・・誰か変わってくれ・・・と何度も思った。

 

でも産むのは私。頑張らなければいけないのだ。

 

陣痛中足が冷たくて身体が震えて来た。

腰をさすりながらフットバスをしてくれた。

足が温まることで痛みが少し和らぐ感じがした。

 

破水してから2日半が経っている。これ以上この状態を長引かせるのは赤ちゃんにも母体にもよろしくない。

医師から促進剤は明日が山場、どうにか子宮口が開いてほしいねと告げられる。泣

 

破水してからの時間が長ければ長いほど赤ちゃんが感染症にかかりやすくなる。

そのため感染症にかからないように定期的に採血をしてチェックをする。

朝よりも夕方の採血では感染症の数値が少し上がってきていて、

私の熱も上がってきた。

朝 37.5℃   夕方 37.7℃

 

今日は子宮口が昨日よりちょっと柔らかくなってたのと、赤ちゃんが少し降りてきてくれてた。

しかし促進剤の点滴が終わってしまったのと、私の体力的に今日はもう終わりということで15時に点滴終了。

明日仕切り直しに。

 

促進剤を終えてからも体内に残っている促進剤は効いている。

寝ている間も、1時間に1回の頻度で息ができないくらいに生理痛の激痛くらいのいたみが襲って来る。

 

促進剤を投与し、子宮が収縮することによって陣痛の痛みがくる。そして徐々に子宮口が広がってくる。

 

陣痛には耐えなければいけないし、陣痛が来ればくるほどお産の終了には一歩ずつ近づいているのだ。

とわかってはいても、あの痛みだけは本当に耐えられない・・・。

 

明日の朝の採血感染症チェック次第で、明日もまた促進剤をするのか、

帝王切開なるか、

明日の採血で決めることになった。

睡眠薬で眠りにつく。

 

この時胎動が激しくなり、明日はやる気を出すのかな?と、私も気を引き締めた。

 

夜中は4時間おきに点滴交換&ずっと赤ちゃんの心音チェック。

その度に目を覚ますのだが、助産師さんの優しさで心が温かくなった。

2/18

6時半起床 感染症採血チェックをしてみると、数値がだいぶおさまったみたい。

熱も落ちついた。

 

注射が苦手な私は採血もなるべくしたくないのだが、避けられない。

内診してみたが、子宮口は3センチからは進まない。

とのことで、本日も陣痛誘発剤を使う事に。

 

疲れもピークを迎え、うとうとしていた。

 

8時に朝食。 食べておかないと・・・と、5割くらい食べた。

点滴もしながら、9時から誘発剤がスタートした。

10時半ごろから陣痛が3.4分間隔に。

12時ごろ内診するも、子宮口が3センチから変わらず。

これ以上は先延ばしにできないね。ということで

医師から緊急帝王切開に切り替えましょう。と告げられる。

 

あかちゃんは心拍も安定しているし、元気。

 

感染症の疑いというより、産道強靭が原因で、分娩停止。

そうと決まったら帝王切開の準備で色々つけられる。

主人にも緊急帝王切開になったよ。と連絡を入れた。

 

帝王切開は手術になるので、緊急ということもあり

何が起こっている!?と状況を把握することもできないくらいにたくさんの資料・同意書が渡される。

レントゲン、麻酔の注意事項が怖くてビビってしまう。

 

あっという間にパジャマを脱がされ笑

レントゲンの板に載せられてレントゲン撮影。

そのままストレッチャーに乗せられあっという間に手術室に到着。

 

やっと陣痛からの解放!そしてこれから帝王切開!?

手術をしたことがない私は体を切ることが怖くて恐怖で

急に口数が増える。

 

レントゲンに写っている骨の形状を見ながら麻酔科の先生が背中から麻酔チューブを入れてくれる。

お腹の中の赤ちゃんか!?くらいに背中を丸めた姿勢で麻酔の管を背中に通していく。

なんとも言えない不思議な感覚だ。

この麻酔も針が痛いらしいがつい先ほどまで陣痛を体感していたので全く痛みはなかった。

 

13:50から手術開始。あの陣痛が終わりやっと生まれるんだ!という気持ちと、せっかく妊娠線なかったのにお腹を切って跡が残っちゃうの!?

というなんとも複雑な気持ちでずっと泣いていた。

 

手術中も始終不安はあったけど、ずっとついてくれていた助産師さんが手を握ってくれていて

『私たちはチームだから任せて!安心して!』という言葉に安心してさらに泣けてきた。

 

麻酔はしてるので痛みはないけど、お腹を切っている感覚はきちんとあった。

 

1時間ほどで手術はおわり、14:39分誕生。

誕生とともに元気な声を上げてくれて、本当に無事に生まれてきてくれたことに対して

神様と赤ちゃんに感謝した。

 

妊娠できたこと、ここまで順調にお腹の中で育ってくれたこと、無事に生まれてきてくれたこと。

全てが奇跡の連続の上で成り立っているのだと、妊娠してからずっと感じていた。

 

感動で涙が止まらなかった。世の中のお母さんは本当に素晴らしいと心底実感した。

そして自分も本当にお母さんになったんだと、一生この子を何が何でも愛して育てると心に誓った。

主人はたまたまお休みだったため14:52に主人と保育器に入った赤ちゃんとご対面。

 

きっと赤ちゃんもパパが休みの日に狙ってきてくれたんだよね。

ありがとう。

これから生きていくと、たくさん楽しいことやそうではないことがあるけれど、

ママとパパと一緒にたくさんの想い出を作っていこうね。

ママにさせてくれて、ママとパパを選んできてくれて、ありがとう。

これからもよろしくね。

 

 

 

 

 

 

 

※これから術後の苦しみが待っているのであった・・・

続く

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ママ美容師ありさ
 
美容師であり、1歳児を子育て中のママ美容師です!
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