産後頭皮がかゆくてとてもストレスに感じます。
なにか対策はありませんか?
こんにちは!
オキラク美容師ありさです。
1歳児を子育て中の現役ママ美容師です!
産後の抜け毛に限らず、頭皮が痒くなったり産後はなにかとデリケートですよね。
それでは、経験したからこその目線も交えて、解説していきます!
この記事を読めば
産後の頭皮の痒みの原因・対策、ヘアケアアイテムがわかります!
まずはじめに
壮絶な出産を乗り越えたあなたは、本当によく頑張っています^^
毎日育児に家事にお疲れ様です。
出産が終わったと思いきや、すぐに育児が始まりなかなかホッと一息つく時間を作るのは難しいですね。
産後の抜け毛で悩むママはとても多いですが、
それと同じくらい頭皮のかゆみに悩まされるママもたくさんいます。
今まで頭皮の痒みなんて感じた事なかったのに・・・と、産後は慣れない事ばかりで戸惑っている人も多いと思います。
そんな方に向けて、頭皮のかゆみが起きた時の対策・ヘアケアアイテムなども一緒にご紹介していきます!
産後の頭皮のかゆみ 原因
育児をしていてふと頭皮にむずむずとしたようなかゆみを感じたりはしていませんか?
ふと気づくと頭皮をボリボリかいていたり・・・。
産後の頭皮のかゆみが起こる主な原因は、産前と産後で大きく変わるホルモンバランスや免疫力が低下することによるものです。
それでは解説していきます!
ホルモンバランスの変化
妊娠中は、妊娠を継続するためにプロゲステロンやエストロゲンなどの女性ホルモンの分泌量が多くなります。
妊娠中の女性ホルモンは、妊娠していない時に比べて数百倍にまで増えると言われいます。
産後は一気に減少し、この時期に抜け毛が増えると実感しているママは88%もいます。
ホルモンのバランスが急に変化することで、肌や髪の毛のコンディションが悪くなり、さまざまな不快な症状を引き起こします。
頭皮が乾燥しやすくなったり、皮脂の分泌が盛んになるなど、頭皮の調子が乱れがちになるもで、かゆみの原因になります。
皮脂の分泌量が増加すると、頭皮でマラセチア菌というカビの一種が増殖します。マラセチア菌は皮脂を遊離脂肪酸という、頭皮に刺激を与える物質に分解します。その物質により頭皮が刺激を受けると、フケが多く出るようになります。
ストレスを感じて交感神経が優位になると男性ホルモンの分泌が促進されます。男性ホルモンと皮脂の分泌の促進には関係があるため、イライラする時間が増えると皮脂が過剰に分泌され、フケが多く出るようになります。
汗
産後は、女性ホルモンが急激に減少する一方で、男性ホルモンが優位になることで、汗をかきやすくなります。
通常汗は、肌への刺激などほとんどありませんが、大量の汗をかいて嫌なにおいを発し、肌への刺激となってかゆみを引き起こしやすくなります。
シャンプー剤などの洗い残し
シャンプー剤は、髪の毛や頭皮の汚れをしっかりと洗い流してくれる分、洗浄力がとても強いものもあります。
すすぎが足りずに頭皮に残ると肌への刺激となりやすく、かゆみや炎症、フケなどの頭皮トラブルを引き起こすもとになります。
産後は、ホルモンバランスの急激な変化でただでさえ皮膚トラブルが起こりやすくなっていますが、そこにシャンプーやリンスを頭皮に残したままにしておくと、次々とトラブルが連鎖してしまいます。
頭皮の乾燥で肌のバリアー機能が弱っているところにシャンプーの洗い残しがダイレクトにダメージを与えてかゆみや赤みなどの炎症を引き起こし、それをかきむしることで傷ができ、一つの症状から次々と炎症が引き起こされる「負のスパイラル」となりかねません。
すすぎはしっかりとしてくださいね♪
皮脂には、頭皮のうるおいを保つ、紫外線や菌などの刺激から守るなど重要な役割がありますが、洗浄力が強いシャンプーを使用すると必要以上に洗い流されます。
すると皮脂は頭皮を守ろうとして過剰に分泌されるようになり、フケが多く出るようになります。洗浄力が強いシャンプーの種類シャンプーの洗浄力は洗浄主成分によって大きく変わります。シャンプーの洗浄主成分の種類は主に高級アルコール系、石鹸系、アミノ酸系の3種類です。
市販されている多くのシャンプーは高級アルコール系が使用されています。
原料が安いため価格も値ごろ、泡立ちが良いなどの特徴がありますが、洗浄力が非常に強く、皮脂を必要以上に落とします。
石鹸系は天然の洗浄主成分で肌にやさしいイメージがありますが、実は高級アルコール系と同様に洗浄力が強く、皮脂を必要以上に落とします。
つまり高級アルコール系と石鹸系のシャンプーは皮脂を必要以上に落とすため、逆に皮脂の過剰分泌を招き、フケの原因となります。
アルコール系、石鹸系、アミノ酸系の3種類のうち洗浄力がやさしいのはアミノ酸系のみですから、産後にフケに悩んでいる場合はアミノ酸系のシャンプーを選びましょう。
頭皮のかゆみを改善する方法
頭皮のかゆみは、
- ホルモンバランスが乱れ皮膚が敏感になる
- 皮脂や汗などの汚れが刺激に
なっていることが大きな原因です。
頭皮のかゆみを改善するためには、頭皮を清潔に保ち、心と体の健康を心掛けることでホルモンバランスや自律神経の働きを整えることが大切です。
頭皮のかゆみを改善するための具体的な方法についてご紹介していきます!
正しい方法でシャンプーをする
頭皮や毛穴に詰まった汚れを落とすためには、シャンプー前の下準備が大切です。
シャンプーをする前には、丁寧にブラッシングをして、ぬるま湯で事前に汚れを洗い流しましょう。
シャンプーは、直接頭皮につけるのではなく、手で優しく泡立てます。モコモコとたっぷりと泡だったところで、その泡を髪の毛や頭皮に広げ、指の腹でマッサージするようになじませて洗っていきます。後頭部や首の近くは洗い残しが多いので、特に注意したいポイントです。
最後にたくさんのお湯を使って、髪の毛と頭皮についた泡やぬめりを十分に洗い流します。この時、あまりに高温のお湯で洗うと、頭皮に必要な皮脂まで洗い流されてしまい、乾燥しやすくなることで余計にかゆみを生むので、38度程度のぬるま湯で洗いましょう。
生活習慣を見直す
昼と夜の区別がつかず、夜中でも関係なく起きてくる赤ちゃんがいる生活では、妊娠前のような規則正しい生活は難しいでしょう。
ですが、赤ちゃんが昼寝をしている間は自分も一緒に寝るとか、育児をしながら好きな音楽を聴いたりお茶を飲んだりしながら気分転換をするなどリラックスすることで、自律神経の働きが整い、心と体が健康になって頭皮状態に好影響を与えます。
食生活は、野菜や肉など栄養バランスのとれた食事を心掛けるようにしましょう。赤ちゃんのお世話をしている時は、忙しさから食事を簡単なもので済ませてしまいがちですが、添加物が多く栄養の偏ったレトルト食品やファストフードは健康を崩す原因になります。体の調子が整うことで、自然と頭皮のかゆみも収まりやすくなりますよ。
育毛剤の使用もおすすめ
正しい方法でシャンプーをしたり、食事や生活習慣に気を配ったりしていても、産後のホルモンのアンバランスは生理現象であり、頭皮のトラブルはやはり起こりやすいもの。そこで、前述でご紹介したケアに加えて、育毛剤を使用するというのもおすすめの方法です。育毛剤と聞くと、薄毛や抜け毛に悩む人が使うものという印象を受けますが、女性用の育毛剤は「ホルモンのアンバランスによって乱れた頭皮環境を整えること」を主な目的としているのが特徴です。
男性用育毛剤は女性用のものとは処方が違い、発毛や育毛に重点を置いていることや授乳中の女性に禁忌の成分が配合されていることがあるので、必ず女性用の育毛剤を使ってください。最近では、炭酸スプレーや育毛エッセンスなどたくさんの種類の女性用育毛剤が発売されており、授乳中の女性にも安心して使うことができる処方のものも豊富です。
おわりに
産後の頭皮トラブルは、女性ホルモンが大きく変化することが最も大きな原因で、それに伴って起こる体の変化がかゆみをはじめとした多くの不快な症状を引き起こします。しかし、頭皮のかゆみをはじめとしたトラブルは一時的なもので、出産してから時間がたってホルモンバランスが整えば元通りになるので、安心して大丈夫です。シャンプーの方法や生活習慣を見直し、育毛剤を使うなどのケアをすることが改善への近道となりますので、ぜひ参考にして実践してみてください。
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